melomys/がらんどうシリーズ #1
『がらんどうの骨』
2022年3月18日(金)・3月19日(土)
作=内田龍太郎・末若菜摘・野村玲央
演出=melomys 出演=田崎小春
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音が出た
のどから出た音
それは声だった
高く、低く、強く、弱く、早く、遅く
声は連なった
それはやがて大きな束になって
語りになり、歌になった
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民話、神話、童話...
人が人に語ることで伝わってきた物語。生活のすぐそばにある物語。
語り伝えるという行為について知りたくて「がらんどう」という場をつくりました。
企画立ち上げ当初はすでに存在している民話を語る機会にしようと思っていたのですが、
melomysメンバーの希望により私以外のメンバーがそれぞれ執筆する試みとなりました。
今回の「がらんどうの骨」は、
現代においての創造神話、童話がモチーフのうた、史実に基づいた物語
の3つによって構成されています。
一見ばらばらにみえる物語ですが、それらに耳をすませているうちに、
なぜ人々が物語を紡いできたかがみえる気がします。
物語には人が生きることを支える何かがあります。
それと同時に、物語に触れることで、私たちには想像力があり創造することができると知ります。
メンバーが書いたものを通じて私はそう感じました。
思いがけず人の逞しさを知る機会になりそうです。
観に、聴きに来てください。
田崎小春
【鯨骨生物群集】
「君よ。先ず無があり、世界は一頭の鯨だったーー」
男女ではなく一頭の鯨からはじまる、現代の創造神話。
【泡】
「つみ、つむ、摘み、積む、罪、積む、紡ぐ
おどる あしたち、あすの わたしたち」
童話「人魚姫」をモチーフに、彼方と此方、その間の存在が紡ぐうた。
【火のないところに立つ煙】
「男は忘れてしまったすべてのことを思い出し、自分が何者であるかを試すために、
提灯を下ろし、静かにその火を、空き家を覆う枯れ草に移したーー」
史実「天明の大火」をモチーフに、語り継がれる物語。
■公演日程
3月18日(金) 19:00
3月19日(土) 14:00/17:00
*受付開始、開場は開演の20分前
*各回終演後にアフタートークを開催
〜 トークゲスト 〜
3/18(金) 19:00
綾門優季さん
(劇作家・青年団リンク キュイ主宰)
3/19(土) 14:00
安藤礼二さん
(文芸批評家・多摩美術大学教授)
3/19(土) 17:00
佐々木敦さん
(思考家・作家)
■料金
予約・当日一律
一般 2,500円
学生 1,500円
*日時指定・全席自由
*学生チケットは枚数限定。当日受付にて学生証をご提示ください
*未就学児はご入場いただけません
■チケット取り扱い先
カルテット・オンライン(当日精算・現金)
https://www.quartet-online.net/ticket/garandou1
■会場
東京都世田谷区代沢5-32-12
下北沢駅 中央口 徒歩約5分 [google map]
■Creative
音楽:野村玲央
制作:河野遥(ヌトミック)
当日運営:太田久美子(青年団)
グラフィック:小林紗織
企画制作・主催:melomys
協力:青年団、非・売れ線系ビーナス、ヌトミック、櫻内憧海、
有楽町アートアーバニズムプログラムYAU、一般社団法人ベンチ
